「学校の授業を真剣に聞いているのに、テストで点が取れない」と悩む子、保護者の方がいる。
さぞや何回も繰り返したのだろうと問いただすと、「してない」
それじゃあ、点が取れる訳がない。
「一度聴いたから、覚えているだろう」と何となく思っている人は意外と多い。
子供たちは、ほとんどの子がそう思っている。
でも、もちろんそれは幻想である。
人は忘れる生き物だ。
だから一度覚えても、そのまま放っておけば、あっという間に忘れてしまう。
テストを返却すると、自分の答案を見て「前はできたのに」とショックを受けている子がいれば、そもそも学習したことすら忘れている子もいる。
そういう子供たちに「放っておくと忘れてしまうのだ」ということを意識づけ、「忘れないためにどうしたらいいのか」を考えさせ、実行させることが私たちの役割だ。
また、テスト直前に覚える、いわゆる一夜漬けに近い学習しかしていない子は、テストの点と実力の差が大きくなってしまう。テストの後はあっという間に忘れてしまい実力がつかないからだ。
そういう子に日々学習をし、反復することを身につけさせることも私たちの役割だ。
うちの塾では小中校生の間に、正しい学習方法(学習のお作法)を身につけるために、いくつかの学習方法を提示し、その通りにまずは実行してもらう。
方法通りにできるようになって初めて、自分流のアレンジを加えていく。
そして、中学を卒業する頃までに、自分なりの学習方法と習慣が身についているのが理想だ。
時間がかかることだが、これを身につけた高校生は最強。
今日も中1,2生に指導が入った。
学年末テストに向け、明日から軌道修正をしながら学習していこう。
学年末テスト前学習道場が始まるまであと10日。テストまであと24日。