LINEオープンチャット「中学受験高校受験大学受験 塾長相談室」に18日に質問をしてきた現中3生がいた。
その日あった公立高校の合格発表で残念ながら自分の名前はなかったそうだ。
最初は「死にたい」との書き込みに、全国の塾長たちが言葉をつむいでいた。
その後は「繰り上げ合格」の有無の質問へと変化していった。
「絶望」と「微かな望み」の間で揺れているのが手に取るようにわかった。
人は思い通りに行かない時に、絶望してそこから動けなくなる人もいれば、「次は絶対に成功してやる」と悔しさをバネにできる人もいる。
ただ、どちらになっても、何かがあるとその度に「~していたら」「~していれば」と思い悔やむものだ。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがある。
今は信じられないだろうが、君が入学する高校で新しい生活を始めるうちに少しずつくやしさや後悔も薄らいでいくものだ。
さらに、万一くやしい想いがなかなか薄れないとしても、ひとつの「成功体験」でその想いは一気に吹き飛ぶ。
小さな成功体験でも、それが積み重なれば大きいものとなる。
そしてその時にはじめて、「ああ、あの失敗はこの成功のために必要だったのだ」と思えるんだ。
今は辛いかもしれないけれど、最初の1歩は自分で動かなければならない。
3年後にはまた受験が巡ってくる。
少し気持ちが落ち着いたら3年後に向けて努力を始めよう。
「たられば」の思いをくり返さないために。