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”ふつうの子”の内申と実力を上げるためのあれこれ

学校の英語の平均点の低さが気になる

 

今回の中間テスト、学校の英語平均点が、中1生はともかく、中2,3生の平均点がかなり低い。

 

中2が48.4点、中3が52.1点。

 

どちらも

・他の科目に比べて平均点が低い

・点数分布が0点から89点まではほとんど同数(正規分布になっていない)

・90~100点の人数が少ない

という特徴がある。

 

現在の中3生が、中1になるときに今の教科書に変わった。

 

教科書が変わってから、「塾長会議」で話題に上るのが、英語の平均点の低さと、

「英語をわからないまま中学で英語を学んでいる生徒が多い」ということ。

 

現在の教科書になってから、英語の定期テストの出題傾向も変わりつつある。

 

三沢中の場合は、問題数が多いことと、初見の問題があることなどが以前のテストと違う点だ。

 

「小学校で学んできたのだから、わかっているはず」という前提で作られている中学の教科書。

中1の現在の教科書は、最初の課でbe動詞と一般動詞とcanがすべて出てくる。

以前の教科書なら2学期の後半までで学んでいたのに。

 

確かに小学生の英語の教科書にはそれらは出ているのだが、「どうしてそういう文になるのか」という英文法は小学校では学ばない。

 

「英語と仲良くなろう」が小学英語の目的、つまり、英語に慣れることに主眼があるからだ。

 

小学校の英語学習では、フレーズは言えても、その文に使われている言葉の約束は学ばないから、なぜそうなるのかは理解できないし、書く練習もしないから、英文を書くこともできない。

 

うちの塾では、小学校で「英語」が教科化するずっと以前から、「小学生の時に英語のスクールに通っていました」と言う新入会の子には、極力注視してきた。

そういう子の多くは、中学での英語の成績が思わしくなかったからだ。

そして、そういう子のほとんどには、英語に対して「覚える」という観念がなかった。

だから、英語を読めないし、書けないし、理解できない。

 

今は中学生のほとんどがその時と同じ状態になっているように感じる。

 

当時の「小学校のとき英会話スクール」通い組には、英語には言葉の約束(英文法)があって、それを守ることが大切だと伝え、基本的な約束を徹底して練習するところから始めた。もちろん、英単語は覚えないと使えないことも伝えた。

そうすると、新しく習った英語は当然、以前学んだ英文も分かるようになり、英語の成績が伸びてくるようになった。

 

だから、今の中学生のほとんども同じように「英文法」をきちんと学び、それを徹底していくことで状態が変わってくると思う。

 

学年が上がるにつれて、英文法の量が増えていくから、できるだけ早い時期に学び直しをした方がいい。

 

あまりにもフラットな得点の分布図を見て、そんなことを感じた。