うちの塾では小学生・高校生には毎日、中学生は必要な時に音読の課題を出している。
そして、国語・英語を中心に細かく間違いを指摘し、正しく読めるように指導している。
なぜか。
それは、音読が正しくできないということは、問題文を正しく理解できないということだからだ。
「読解力の低い子」に音読させると「スラスラ読めない」「読み間違い」「うそ読み」が多くなる。
また「読み飛ばし」や「書いていない文字を読む(!)」なども多発する。
「読解力が弱いから読めない」のか「読めないから読解力が弱い」のか、実は同じことなのだが、
いずれにしろ、問題文を正しく読めなければ、正しい答えを導き出すことはできない。
問題を読み間違えなければ、正しい答えに到達する可能性は高い。
だから、毎日毎日一人ひとりの音読を聞き、重箱の隅をつつくがごとく、チェックを入れている。
音読の意義を納得し、精度が上がってくると、問題の読み間違いも減ってくる。
私のPCは「字」と打ち込むと「字をよく見て読んでください」と自動変換されるくらいになっている。
「す」と打ち込むと「スラスラ読めています」,「な」と打ち込むと「なめらかにスラスラ」「なめらかに読むこと」と自動変換される。
今夜もたくさんの音源が送られてくる。
一音も聞き漏らさないようにチェックしていくつもりだ。