♪~ナンバーワンになれないやつは、オンリーワンにはもっとなれない~♪
「世界にひとつだけの花」の嘉門達夫の昔の替え歌である。
当時は「その通りだな」と思っていたが、今日話題の「東大入学式祝辞」を読んで、考え方を少し変えようと思った。
「グローバルファンド保健システム及びパンデミック対策部長」という長い肩書きの東大卒業生馬渕俊介さんの祝辞は、かなりの反響を呼んでいるようだ。
その圧倒的な体験に裏打ちされたスピーチ内容は、誰の心をも打つ。
わたしが感銘を受けたのは、皆が指摘する「夢」についてはもちろんだが、「オンリーワン」の部分だ。
「一つの分野で世界のナンバーワンになることは、とても難しい。ですが、いくつかの重要な分野の経験やスキルを、自分だけにユニークな組合せとして持っていて、それらを掛け算して問題解決に使えるのは自分だけという「オンリーワン」には、なることができます。」
考えて見れば、確かにその通りだ。
今「オンリーワン」と言われる、売れてる商品、ファッション、アイデアなどに多い。
大きなことはできなくても、ニッチなものの組み合わせで、色々な新しいアイデア、商品が開発されている。
だから「オンリーワン」とは「どこにもない、誰も考えつかないような唯一のもの」などではなく、「誰でも、どこでも手に入るもの組み合わせでできるユニークなもの」ということだ。
これは、自分を含めて、普通の人にとっては大きな福音だ。
これなら、誰でも「オンリーワン」を生み出せる、あるいは「オンリーワン」になれるかもしれない。
もう少しこの考えを熟考、アレンジして子どもたちに伝えたいと強く思った。