塾の観葉植物が毎年すくすくと育つので、4月に植替えを行うことが多い。
天井まで伸びてしまった木を切って、他の植木鉢に移植する。
以前は、挿(さ)し木を水耕栽培して、根が生えるのを十分待ってから植木鉢に入れ替えていた。
数年前、直接植木鉢に挿してみたら、たまたまどの木もうまく根付いたことがあった。
もちろん木の種類にも依るのだろうが、それ以来直接挿して移植している。
土の中の様子は外から見ることはできないから、根付いたかどうかが分からないのが難点だ。
だから、観葉植物の生命力が根を生えさせるのを忍耐強く待つしかない。
いつも移植直後は、葉は元気なく下を向いている。
やがて元のように葉がピンとしてくるときがくる。
それが土の中で、根っこが根付いた証拠だ。
それまで毎日「がんばって根付いてね」と声をかける。
塾の子どもたちもきっと、これから実力の根をどんどん伸ばしていくのだろう。
外にその兆(きざ)しが表れる瞬間を見逃さないように、じっと観察し待とう。
しっかり根付いて、葉がピンとしてくるといいな。