小学生が算数の文章題を解くときのできごと。
「あめを2個へらしました」と「あめを2個にへらしました」
「に」が入ることで2つの文は大きく違ってくる。
大人にとって難しくはないが、小学生には難しい、この違い。
後者の文を「2個少なくした」と読み間違えてしまうと、計算しても答えは合わない。
計算のもととなる、増減の関係を勘違いしているのだから当たり前だ。
算数の問題なのに、まちがいの原因は文章の読解力、注意力。
「に」が入った時と入らない時の違いがわかれば、この算数の問題も簡単に解ける。
国語は「日本語が話せるから」と軽く考えられがちだが、すべての思考を日本語でするのだから、国語こそ学習が必要だ。
英語の読解でさえ、日本語の「読解力」の差になっていく。
国語の学習は授業だけではない。
たとえば、うちの息子は小学生の時、学校ではまだ学んでいない難しい漢字は「テレビ」で学んだと言っていた。
テレビを見ていると漢字が出てきて、テレビの中の人がその漢字を読んでくれるから、わかるようになったと。
面倒を見てくれた保育ママさんが「難しい漢字が読める」とよくほめてくださった。
テレビも国語の先生になり得るということだ。
国語はもともと伝達ツールなのだから、相手にこちらの意思、考えを伝えるためにあるものだ。
だから、親子の会話を親が誘導すると(ちょっと難しいが)、それも国語の学びになる。