小学生の英語の授業中、生徒のひとりが「英語は約束(文法)がわかれば、かんたんだね」と。
「文法は言葉の決まりだからね。それがわかると文が作れるものね」と私。
すると「外国の人が日本語を習うと、日本語はむずかしいって言うと聞いたけど、あたしはふつうに日本語もしゃべれるから完璧だね」とも言う。
「中学になると、日本語も文法を習うけれど、中学生はふつうに日本語しゃべれても、『国語の文法はむずかしい』ってみんな言うよ」
と言うと、小学生たちは納得がいかないようだ。
「確かにこうやって話すときは、言葉の決まりを守って話しているんだけれど、それを約束として習うのは難しいんだよ」というと「え、そうなの?!」と驚いていた。
中学生にも「動詞や助動詞の『活用表』は覚えられなくても、私たちは会話の中では『活用表』通りに言葉を変化させて、少しまちがえながらも話しはでき、意味は伝えられる」と言うと「確かに」と納得するようだ。
母国語は慣れていて、何万時間も付き合ってきたのだから、文法を意識せずに話せる。
英語は母国語ではない「外国語」である。
英語に付き合う時間が圧倒的に少ないのだから、意識せずに話せるようになることなどない。
聞き流しや、無意識になどで、英語ができるようになるわけがない。
そこで助けになるのが、「文法」だ。
何万時間も費やすことなどできない分、効率よく学習できる武器になる。
だから、その武器を手に入れられるように学んでいこう!