同じ時間をかけて学習をするとしても、
ある子は、ただ答えを覚えるだけ、
またある子は、ひたすら考え方、答えの導き方にこだわる。
どちらがいいかは、明らかだ。
前者は単語や漢字の暗記には使えるが、後者はいろいろ応用できる。
「面倒くさいことが君を伸ばす!」
大人なら誰でも知っていることだが、子どもたちにはまだまだ納得できないことだろう。
-それでも繰り返し伝えるよ。
-数学で「答え覚えちゃったんですけど~」という生徒
-そりゃあ、何度も繰り返していたら「62人」「2時間45分」なんて答えだけならアタマに残るでしょ。バカじゃないんだから。
-それが何なの?
-問題の数値変わっても、解けるの?
-類題解ける?
-そこが大事なんだよ。
テスト学習で、内容も理解せずにただ答えだけ覚えていると、テスト当日には同じ問題が出ても、混乱して解けなくなる。
内容を理解して覚えるのは、時間がかかるし面倒だけれど、それで中身を納得できればテスト当日も応用が利(き)く。
「答えだけを覚える」ということは、内容を理解しないまま放っておくことになるから、せっかくがんばっても後からできないことが増えてしまうのだ。
今の楽は後の苦。
今の苦は後の楽。
どうせなら後者を選んでほしい。
同じ苦でも『後の苦』は『今の苦』の数倍苦しいから。