以前、三沢中の先生で「定期テストの問題がむずかしい」と評判の先生がいらした。
4月に社会科の担当がその先生だとわかると生徒や保護者の方から「社会の得点が取れない」と、私がグチを聞かされるくらいだった。
しかし、この先生のテストもワークや教科書、プリントをきちんと学習すれば得点ができるのだが…。
ある年、この先生が中3生を受け持たれた。
1学期中間テスト終わった時、1人の生徒を除いて全員、いつもより社会の得点が低かった。
皆、口々に「○○先生のテストのせいだ」と文句を言っている。
だが、ほとんどはその先生のオリジナルプリントやワークから出題されているのだ。
それで、全員で問題がどこから出題されているのかを確認した。
すると、何問か、プリントにもワークにも載っていない問題があった。
男子たちが「ほらな、こういう問題出すんだよ」と文句を言い出した。
女子たちもうなずいている。
だがその時、そのテストで1人だけ98点を取った生徒が「先生が授業中に話してた。ノートにメモが取ってある」とポツリ言ったのだ。
そのとき以来中3生全員、その先生のテストでも高得点が取れるようになった。
「授業を大切にすることが大切」だとわかっているけれど、なかなかできない人もいる。
そういう場合は痛い目に遭ってみないと実感できないかもしれないが、それだと手遅れになることもある。
今一度「授業を大切にする」という原点に戻り、鉛筆持って、先生をよく見ることからて始めてみよう。