日野市|成績爆上げ!の法則|ほうゆうセミナー

”ふつうの子”の内申と実力を上げるためのあれこれ

学習時間と成績 =塾長のつぶやき=

 

東大とベネッセとの共同調査では、昨日指摘したように「成績」ともっとも相関関係があったのは「学習方法」の理解、次いで「学習意欲」、「学習時間」の順だった。  

 

 

よく見てみると、「学習方法」と「学習意欲」の「成績」との相関は小4~6生、中学生、高校生とも、数値的な違いはほとんどない。

 

「学習時間」だけが、小4~6生、中学生、高校生と学年が上がるにつれ、確実に相関が弱くなっている。

 

 

 

全ての学年で変わらない、のではなく次第に「学習時間」だけが「成績」の相関が弱くなっていくのをどう考えたらよいか、考えてみた。

 

 

1、低学年のうちは、時間をかけて学習することが有効だ。

 

調査でも指摘しているが、指導をしていてもそう感じる。

 

 

2、学年が上がるにつれて、時間をかけて学習しても効果は薄い。

 

「学習方法」が身についていなければ、時間をかけても「成績」は上がらなくなるということか。

 

 

3、低学年のうちに「上手な勉強のしかた」を身につけると、時間をかけずに効率的に学習できるようになる。

 

「暗記法」や「復習」のしかたを低学年で身につけていれば、学年が上がり学習量が増えても、難易度が上がっても効率的に学習できる。

 

 

 

 

実際には、2と3の複合的な要因が考えられる。

 

 

 

たとえば、生徒たちに同じ宿題、課題を与えるとすると、差が一番大きいのは実は高校生だ。

 

効率的にこなせる子もいれば、ダラダラ時間ばかりかかる子もいる。

 

小中学生とちがい、学習内容が高度な分、ハッキリと差がつく。

 

 

 

 

特に「調べる」力、「考える」力の差が、効率の差だと感じる。

 

 

 

 

調査では、「自分に会った勉強のやり方を工夫する」ことができるかどうかが、学習方法を理解している子と、していない子のもっとも大きな差だそうだ。

 

 

やはり、小さいうちに学習習慣を身につけ、習慣化する中で様々な工夫をし、効率的に学習ができるようになるのが、理想ということになる。

 

それは、生活の中でも十分活かせる資質ではないのか。

 

 

 

 

もちろん、この種の調査データは様々に解釈できるものだ。(詐欺師はデータを使うと言うし…)

 

 

 

 

「学習」や「成績」には様々な視点があることを忘れてはならないことを自戒としたい。