小学部の音読は「文字を正しく読むこと」を一番の目標にしている。
今日も授業後いつものように一人ひとりの音読を聞いていた。
聞いていて「読み方が上手になったな」と思った子がいた。
急に読み方が上手になったのだ。
この音読のように、子供の学力はある日突然伸びることがある。
続けていたことが積み重なってきて、突然良くなるのだ。
これは音読だけではなく、どの科目でも同じだ。
いわゆる「臨界点」に達するというやつだ。
それなのに多くの場合、この「良くなる」瞬間を待ちきれなくてあきらめてしまう。
伸び方が一定だったら「ここまでやれば伸びる」とわかるけれど、実際の伸び方はそんなことはない。
すぐに伸びる子もたまにはいるが、多くの場合は時間がかかる。
目に見えては伸びないから「いつ良くなるのか」「いつ伸びるのか」と不安になる。
「これぐらいで伸びる」と言ってあげられればいいけれど、個人差がはげしすぎて、こればっかりは無理だ。
だから、必ず伸びると信じて、あきらめずにがんばり続けるしかない。
続けていれば「あれ?なんか解ける」という日が必ずやってくる。
かくいう私もこのような伸び方の体験を何度もしたことがある。
だから確信をもって、言い切ることができるのだ。