何度も言ってきているが、
中学で通知表が「オール3」では、高校の選択肢は非情に狭まる。
以前、「内申がなくても、実力があれば、大丈夫でしょう?」と問い合わせをいただいた保護者の方に問われたことがある。
親世代の受験では確かに「実力があれば…」の入試であったが、今の入試では「内申ありき」なので、ご自分の入試と同じように考えるのは大変危険だ。
親世代の高校入試の常識は現在では全く通用しないと思ったほうがいい。
一番の違いは現在の通知表の評価の仕方が「絶対評価」になっているということだ。
そのため、現在は「1」「2」はほとんど付かないということ。
ここが昔と今の最も大きな違いだ。
「相対評価」の頃は、たとえば「1」が全体の7%、「2」が全体の24%と割合が決まっていた。
だから、「4」にしてあげたいけど、人数のせいで「3」にするしかないということもあって、確かに実力のある「3」もいた。
現在は、中学校、教科にもよるが、全体の半分くらいが「3」だと言っていいくらいだ。(都のホームページでも公表されている)
もちろん、現在の通知表の成績はその科目に対する「総合評価」とされているから、テストの得点だけでは決まらないことも忘れてはならない。
つまり、今の「3」は「ふつう」ではなく、実感では昔の「1の上」から「4の下」くらいに相当するほど幅広い。
だから「4」に近いならば、もう少しがんばって本当の「4」の評価をもらうべきだ
「4」が1つ増えるごとに高校の選択肢は増えていく。
うちの塾には中学の途中で入塾し、「3の上」の内申(通知表には「3」としか書いていないけれど)を「4」や「5」に変えて、入塾当時には考えることもなかった高校に入学する生徒が多数いる。
その子たちは皆、「3」が「4」になることで自信がつき、学習をすすんでするようになり、実力も上がっている。
まずは定期テストの得点をアップさせよう。
それが内申アップの第1歩だ。
そして、それが一番の「やる気」の元になる。