うちの塾には「宿題は人に聞かない限りは、何(教科書、テキスト、プリントなど)を見てもいい、調べてもいい」というルールがある。
「人に聞いてはいけない」のは、聞かれた人はほとんどの場合「答え」しか言わないからだ。
教える訓練を受けていない人に聞けば、当たり前にそうなる。
それでは全く本人のためにならない。
「調べてもいい」のは、解決道具を持ち合わせていない状態で、分からない問題をいくら考えても無駄だからだ。
また、宿題は既習内容(多くの場合はその週の授業で学んだ内容)なので、調べながら解けば、復習、見直しになるからだ。
入会当初に、本人にも保護者の方にも繰り返し言うのだが、それでも守ってもらえないことがある。
生徒の宿題を見ていると、いきなり字体が変わっていることがある。似せているつもりでも、明らかに違う。
本人に問いただすと、「お母さんが解いた」「友達が解いた(!)」。
最近はほとんどないが、実際にあったことだ。
「答え合わせ」の話(休み明けテストの重要性を知ろう2)と同様に、全く本人のためにはならない。
と言って、やってあれば良い訳でもない。
宿題がやってあっても、分からない問題を調べもしないで解いてしまう子も多い。もちろん×が多くなる。
「テストじゃないのだから、キチンと調べて解きなさい」
何度言ったことだろう。
単純に面倒くさいだけなのかもしれない。
しかし、「面倒くさいことが力を伸ばす」、いや「面倒くさいことしか、力を伸ばさない」ことを覚えておいてほしい。