中学生の「毎日シリーズ」の宿題の採点をしていると、小中の学習をどれだけ自分の知識にできているのかによって、
高校生の場合は中学の学習をどれだけ自分の知識にできているのかによって、
差が出るものだとつくづく感じる。
無論、中高校生になってからの毎日コツコツは欠かせないが、小中の内容に欠けるところがあると、そこを埋める努力が必要になる。
中高の学習内容は難しいけれど、当然、小中で学習した内容に基づいている。
そこに穴があれば、学習の積み上げが難しくなってしまう。
だが、誰にでも穴はある。
それが大きな穴なのか、無視できるくらいの穴なのか。
小学校で言えば、小数・分数計算、割合、速さ、漢字力の欠如は大きな穴になる。
中学校で言えば、英語の基礎的な単熟語、文法、数学の計算、関数全て、図形の見方、簡単な証明ができる程度の論理性などがそれだ。
これらは小中学生のうちにきちんと身につけるべき全ての基礎であり、意識して繰り返すべきものだ。
それを忘れているのなら、そこまで戻ってやり直せばいい。
学習においては、それが一番の近道だ。
人間は忘れる生き物だから、忘れてしまうのはしかたがない。
ただ、それを放りっぱなしにするのか、気づいた時点ですぐに修正するかが大きな差になる。
すぐに動ける人になって、その欠けてしまった部分をきっちり埋めていこう。