うちの塾の小学部では学校の漢字ドリルを使って、漢字テストを行っている。ただ、学校と異なり、1回のテストの範囲が多く、復習テストまで行うので、学期中に漢字ドリルを3周くらいさせていることになる。
だから、学校よりも進度が早い。
しかし、現小6の女子のほとんどは塾の毎回の漢字テストでほぼ満点💯を取る。
そこで先日、小6のある生徒に「普段の塾の漢字テストではどういう練習をしているのか」について質問してみた。
すると「普段の漢字ドリルは、学校の宿題でドリルの書き込みはするけれど、それ以外はしていない」と答えた。
その学習程度で漢字が書けるのはなぜなのか、とさらに聞いてみた。
すると、毎年受けている夏の漢検(漢字検定)が役に立っているとのことだった。
漢検では、塾で受ける全ての過去問の間違えた漢字を書けるようになるまで、何度も何度も練習している。
そうすると、2学期から次の夏の漢検までの漢字がほとんど書けるようになっているから、漢字ドリルの書き込みで確認をするくらいで書けるというのだ。
たしかに夏の漢検はひとつ上の5級(中1修了レベル)を高得点で合格している。
ということは、夏休みに、そこから1年分の漢字の練習をすませていることになるのだ。
夏にがんばったおかげで、2学期以降には少し練習するだけで「漢字が書ける!」という経験ができるから、次の漢検にも前向きに取り組める。
小学生のうちに計画的な学習法を身につけることができるから、それが自信になる。
もちろん、どのような子でもできる訳ではない。
忘れてならないのは、その学習方法を身につけるために保護者の方、特にお母さん方が子どもたちに練習することを促し、つきあってくれたおかげだ。
漢字テストの結果の良さには、先取り学習を身につけさせるお母さんの導きが隠れている。