現在の日本では多くの場合、社会に出るときに「学歴」で社会への参画度合いが決まる。
俗にいう「学歴社会」だ。
先日、このような記事を読んだ。
社会人の7割弱が「学歴社会」に賛成だということだ。
「学歴社会」賛成派が多いことに驚くと同時に、やはり社会では学生時代に努力を続けてきた人が評価されるのだと、納得をした。
特に就活の最初の関門である「書類選考」では一番学歴がものを言う。
企業は「うちの会社で一生懸命に働き、利益を出し、貢献してくれる人」を求める。
多くの学生の中から、次の「貢献者」候補を選ぶときの判断材料が必要になる。
学生全員が競い合えるものは「学力」とその「結果」しかない。
小学校から同じように学び、受験を経て、どの大学に合格し進学したのかはその子の努力の証だ。
学生時代に地道に努力を重ね、どのくらい力を蓄えたかは、大学のレベルで測られてしまう。
大学に入学するまでにコツコツと努力を重ねてきた者の方がおそらく会社に貢献してくれるだろうと思うのは理の当然だ。
親は我が子に「できるだけいい人生を歩んでほしい」と願う。
これは親として当たり前の感情だと思う。
そしてその「いい人生」には「いい会社に入ること」が含まれているかもしれない。
例年いわゆる「一流企業」で新卒の採用は約10万人と言われている。
新卒での就活の総人数は約60万人と言われているので、一流企業に勤められる人は全体の約15%になる。
ところで、毎年、東大・京大からマーチレベルに入学できるのは受験生の約15%と言われている。
この数がほぼ一致するということは、大学までに受験生の上位15%に入れると社会への入口が有利になる可能性が大きくなることを意味している。
ということは、「一流企業」に入りたければ大学入試までに上位15%に入れる学力をつけることが必要だということだ。
さらに、そのためにはどんなに遅くても中学卒業までに自分で学習する力をつけることが求められる。
15歳以降に学習習慣を身につけるのは至難の業だからだ。
学年末テストが終わったこの週末。
「終わった~」とのんきに過ごす人と、終わったからこそ学習しようと行動する人ではその後が大きく変わってくる。
何を学習したらいいのか、わからない子には学年末テストの解き直しをお勧めする。
解き直しが課題になる科目も多いのだから、一石二鳥になる。
そうやって日々学習をして学習習慣を身につけることが、社会に出る時に必ず役に立つ。
まず、学習に取りかかることから始めよう。