うちの塾の「学校のワーク」の仕上げ方の「お手本」には「丁寧な字は七難隠す」という題名がついている。
「お手本」はいくつかあるのだが、卒業生の実際のワークだ。
入会後、初めて見る子たちはだいたい驚く。
誠実さが伝わってくるような、丁寧に仕上げられたワークだからだ。
別にペン習字で学んだようなきれいな字を書けとは言わない。
中学校の先生に評価されるものなのだから、学校の先生が読めるくらいの字でいい。
「字が雑な子」は「自分で書いた字を自分で読めない、読み間違える」ことがある。
よくあるのが、自分が筆算した数字を読み間違え、転記ミスして×になること。
あるいは、数字や漢字自体が自分でも判別つかないこと。
自分で読めない字は他人にはもっと読めない。
「ひらがな・カタカナ・漢字・数字・アルファベット」どれも丁寧に書くべきだ。
「字が雑な子」が意識して丁寧な字を書くだけでテストの得点が上がることもよくある。
丁寧な字とは「大きさがそろっていること」「トメ・ハネ・ハライが、だいたいできていること」「出るところはきちんと出て、出てはいけないところは出ないこと」だ。
書くスペースに合わせた、ちょうどよい大きさの字を書けることも大切だ。
そのためには鉛筆が正しく持てること、力を入れすぎずに字を書けることが必要になる。
これらは、クレヨンや鉛筆などを握り始める、幼い時から練習するのが理想だ。
たとえ、すでに大きくなっていても、本人が意識して練習すれば身についてくる。
今は便利なグッズもたくさんあるので、それらを利用するのもいい。
(あまり目立つグッズだと本人が嫌がるので、小さいものがおすすめ)