今日で高校生全員の期末テストが終了する。
期末テストの3週間前くらいから自主的に音読が送られてきていた。
「コミュ英・イディオム・英単熟語・古典・現代文・社会」つまり、文系科目の教科書などの音読だ。
いつもLINEを開くと、♪マークの音源がたくさん並んでいる。
実は高校生の何人かは、普段からほぼ毎日こちらが課した以上の音読を送信してくる。
このブログにあるように中学の頃から音読をして、その効果を実感しているから、高校生になっても自主的に音読しているのだ。
音読をする子としない子を比べると圧倒的に音読をしている子の方がテストの得点,学年順位が高い。
中学生も、定期テスト後のアンケートの中で「次回も続けていきたいこと」には、必ず「音読」が入っている。
1回で30分近くかかることもまれにあるが、皆きちんと音読している。
それくらい効果を実感できているからなのだろう。
塾から課題として出す音読には「ルール」があり、それに沿って音読を行う。
これによって、音読による脳への効果と同時に集中力を高める練習をしている。
細かく注意をしていくうちにだんだんと「読み飛ばし」や「ウソ読み」が減ってくる。
それと同時に、黙読の精度も上がってくる。
特に小学生には、今のうちに良質な作品とたくさん出会えることを意識している。
6月には金子みすゞの「大漁」の詩を音読した。
音読時間は10秒ぐらいの短い詩だが、たくさんのイワシが取れた喜びと、仲間を失った悲しみが詩の中に書かれている。
それを読み方で表現するという課題をつけた。
子供たちはいろいろと考えて、声の強弱や緩急で表現してくれた。
こういうことに取り組めるのも、音読のいいところだと思う。
脳科学の川島教授と国語の斎藤教授の対談にもたくさんの音読の効果が載っている。
この記事はすべて納得できることばかりだ。
音読を実践し、子どもたちへの大きな効果を実感できることを教師としてうれしく思う。