クラス替えをした方がいいのか否かは、正直わからない。
たしかに3年間クラス替えがない高校はどこもそのことを「特徴」の1つにしている。
特徴として前面に出すということはそれがプラスになるからなのだろう。
このニュースで一番驚いたのは、在校生だけでなく、OBまでもが反対したということだ。
今回の国立高校の件もそうだし、たとえば日野バイパスの交差点にある八王子東高校のOBたちが作った大きな看板も、卒業生たちが母校を誇りとし、いつまでも応援し続ける思いが表れている。
以前、塾の卒業生の一人に都立新宿高校に進学した生徒がいた。
その子はそのまま高校生になっても塾に通っていた。
それを聞いていた後輩たちは彼に「新宿くん」というあだ名をつけた。
これも彼が自分の通っている学校を誇りに思っていたからだ。
入学後に楽しい高校生活を送れたからこそ、そういう想いを持てるのだろう。
中3の志望校選びも佳境に入ってきている。
結局、成績や内申から高校を選ぶことになるが、合格した後に3年間も通う大切な場所だ。
「誇りを持って通う高校」か「何となく通う高校」か。
今、その岐路に立っていることを忘れてはならない。